横浜赤レンガ倉庫と言えば様々なショップやレストラン、ホールが収容された横浜の新名所として馴染みつつあるが、元々は明治末期に港町横浜に建てられた物流拠点としての倉庫である。
three NATIONの音楽的魅力の一つは70s’Soulや80s’Funk/Discoのエッセンスを現在進行形のPOPSとして機能させたり、日本の懐かしい歌謡曲のFlavorを最新のClub Soundを絶妙に融合させたりするところにある。
古き良きあたたかさを持ったレンガ造りの倉庫の外壁はそのままに、内装を修復しアミューズメントの複合施設としてリニューアルさせるような横浜の精神、あるいは異国の文化が自然と自分のものとなって溶け込んでしまう港町の土壌、そんなものと彼らの音楽的精神は無縁ではないかもしれない。
three NATIONはインターナショナルスクールで知り合ったZANEとEIGOの2MC、そしてボストン留学中にVocalのJUNとEIGOが知り合ったことがきっかけとなり、2000年に横浜で結成される。そして2001年夏頃よりプロデューサーのJEFF MIYAHARAと共に本格的に制作活動を始めた。
神奈川エリアにて2003年5月限定リリースされた「Hey Now(what U wanna do?)」が地元局で厚いサポートを受け、大好評を博す。そして東芝EMIより7月「ナナコロビ」でメジャーデビュー。10月には2nd シングル「Honey B」をリリースし、またfm-yokohamaでレギュラー番組のDJを務めるなど活動の幅を広げていった。
2004年2 月The Whispers「And The Beat Goes On」を下敷きにした3rdシングル「Don’t STOP!(AND DA BEAT GOES ON)」をリリース。続く4thのシングル「OLIVIA once again」では杏里のデビュー曲として有名な「オリビアを聴きながら」を大胆にサンプリング。33回転のアナログレコードを45回転にして再生させたようなピッチの状態でサンプリングするという荒技を見せた。そして、6月には1stアルバム『3N』をリリース、HIP HOP/R&B留まらず幅広い興味を持つ彼らの個性を余すところ無く発揮した。2004年12月、5th シングル「who is it?」をリリース、全国8ヵ所のクラブツアーをHeartsdalesと行い、活発な活動で締めくくった。「who is it?」は、3人の音楽性のコアともいえる”暖かみのあるR&B”に真摯に取り組み、JUNの心地よくも切ないVocalを活かしたWinter R&B ballad。
2005年、じっくりと制作期間を設けるとともに、ZANEはHeartsdalesのアルバム『Super Star』に収録の「Darlin’ Darlin’」に参加、そのラップスキルの高さを改めて見せつけた。そして6月、6thシングル「PERFECT BLUE」をリリース。RAGGAE meets HIP HOPなビートにスパニッシュ・ライクなRAPの絡む”REGGAETON(レゲトン)”をも飲み込んだ意欲作。最新のクラブミュージックを消化し、POPとの絶妙なバランスを取る彼らの本領発揮ともいえる楽曲となった。
同年12月、彼らの”お家芸”ともいえる”和ネタ”に再び挑戦。古内東子の数ある名曲の中でも、最も切なく、アンビバレントな恋の感情を描いた「誰より好きなのに」をモチーフにthree NATIONが新たな息吹を吹き込んだ7thシングル「too close~誰より好きなのに~」をリリース。
そして2006年、3枚のシングルと、初のフィーチャリングアーティスト、HeartsdalesやHI-D、CHAN、DJ IKE NELSONを迎えた楽曲も収録された全16曲収録の待望の2nd アルバム『Dance Floor Lovers』を3月15日にリリース。1st アルバム『3N』から進化を遂げた2nd アルバムが完成した。
そして未発表曲「Sky high」がTBS系TV「MLB主義」のオープニングテーマに起用された。
2003.7.24 Release
TOSHIBA-EMI
TOCT-4555
¥1,000(tax in)
2005.3.25 Release
espionage vinyls.
E.S.P.-014
¥OPEN PRICE